他の医療機関では、患者さんへの情報発信をどう行っているのか…気になるところです。
今回も、そんな“気になる”を余すところなくおしえていただきました。
ぜひ、貴院の広報施策のヒントにしてください。
目次
とみ皮膚科クリニック
(静岡県富士市)
静岡県富士市にある、とみ皮膚科クリニック。
「病気から美容まで、皮膚のことなら何でもお応えできる皮膚科クリニック」として、女性皮膚科専門医による保険診療、美容皮膚科治療を行っています。
今回は、院長の川村都美(かわむら とみ)先生に、皮膚科医になったきっかけから診療内容や先生の思いを患者さんにうまく伝える方法まで、様々なお話をお伺いしてきました。
【インタビュアー:営業 壷田一功】
院長
川村 都美先生
皮膚科医になった思い
- まずは、先生のご経歴を教えてください。
- 北里大学の医学部を卒業して、大学病院で皮膚科に入局して、研修医になって。
そのあと、大学病院と国立横浜医療センターを交互に行ったり来たりしながら、皮膚科医として働いていました。 - なぜ皮膚科医になろうと思ったのですか?
- 実は、皮膚科医になる前は専業主婦をしていたんです。
息子が幼少の頃、アトピー性皮膚炎の状態が悪く、私自身が悩み、正しい治療を避けて民間療法を研究したことがあります。
そのときは、正しい知識を持っていなかったことから、息子をつらい目にあわせてしまったんです。
そんな中、ある医師への受診から考えを改め、その後、正しい治療を継続し、息子はいきいきと日常生活を送れるようになりました。
この経験から、「きちんと医学を勉強して正しい知識を身につけよう」、「同じように悩んでいる方に正しい治療を教えてあげたい」と思うようになりました。
「皮膚科 × やさしさ」が伝わるイメージづくり
- 治療を受ける側の気持ちが分かるからこそ、医師を目指されたんですね。確かに、「同じように悩んでいる方の力になりたい」という院長先生の思いと、ロゴなどから伝わるクリニックのイメージとがぴったり合っている気がします。
- そうですね。
うちのロゴマークは、クリームを皮膚にやさしく“ちょん”と乗せたところをイメージして作ったんですよ。
まるくてやさしい感じが、クリニックの目指すイメージに合っているので、気に入っています。
- 弊社で制作させていただいたホームページもロゴを生かしたデザインになっていますよね。
- クリニックに来やすい、やさしい感じのイメージになるように、特に色使いにはこだわりましたね。
- ホームページ全体の色使いについては、結構打ち合わせを重ねた記憶があります。(笑)
では、実際にホームページを作ってみて、効果を感じたことはありますか。 - 単純に、「ホームページを見て来ました」という方はもちろんいますね。
これは、クリニックに来やすい、やさしいイメージを伝えられているからかなとは思います。
あとは、「こういう診療をやっていますよね」など、診療内容についてのお問い合わせもありますね。特に、美容皮膚科の方で。 - ホームページには、「お悩み別・施術別一覧」の項目のように、詳しい情報も掲載していますよね。そういう情報が、美容皮膚科を受診する患者さんが来るきっかけにもなっているんですね。
患者層に合ったLINEでの情報発信が口コミに
- ホームページの他には、どんな来院のきっかけがあるんでしょうか。
- 口コミですね。実は、「知り合いの人から聞いた」とか、口コミが一番多いんです。
- そうなんですね。知り合いから聞いた情報って、やはり信頼できますもんね。
-
口コミが多いのは、来院された患者さんにLINEアカウントをお伝えしていることも影響しているかもしれないです。
美容皮膚科のお得な情報とか、こんな製品が入ったとか、新しい施術を始めたとか。そういうことをお知らせしています。 そういう情報を、知り合いの方に話していただくことで口コミが生まれることも多いのかなと思います。
- LINEやFacebookなどは、患者さんに伝えたい情報をダイレクトに届けられますよね。
- そうですね。あと、来院される患者さんが、10代から40代ぐらいまでの方が多く、LINEを普段から使っている世代なんですよね。
- なるほど。来院される患者さんの年齢層に合わせたツールを使っているところもポイントなんですね。
手間をかけなくても院内広報はできる
- 待合室デジタルサイネージのメディキャスターですが、実際に導入してみていかがでしょうか。
-
クリニックのデザインや雰囲気を壊さないために、ポスターなどをべたべた貼りたくなかったので、サイネージを使って色々なお知らせができるのがいいですね。
医療機関ホームページガイドラインという指針が出ていることもあり、ホームページ上ではなく、メディキャスターでキャンペーンのお知らせを流しています。
待合室で流しているので、「今こういうキャンペーンをやっているんだな」と知ったら、すぐに診察室で聞いてもらえるんですよね。
詳しくご説明すると、「ちょっとやってみたいんですけど…」という流れになることも結構あります。
今は、用意されているコンテンツの中から、うちのクリニックに合う内容のものをチョイスしたり、内容を少し変えて流しています。「流したいものを選ぶだけ」なので、診療で忙しいときでも手間がかからず重宝しています。
今回の取材を終えて
ロゴやホームページ、院内の雰囲気など、様々なところから院長先生の思いが伝わってくる印象的なクリニックでした。今後は、メディキャスターで流すオリジナルコンテンツの制作も予定しているとのこと。先生の思いが伝わるコンテンツ、楽しみにしています。貴重なお話ありがとうございました!