今年も終わりですね。
この数年、毎年年末年始の休み期間中に1年の総括をブログで書いていたので今年も書きたいと思います。
奇しくも2019年の年末の記事で「あとから見たら大きな時代の転換点だったね、と言われるタイミングな気がします。」と書いていて、まさにこの数ヶ月後に新型コロナでこんなにも世界が変わるとは予想だにしませんでしたが、たしかに大きな時代の転換点でした。
そして、2020年は新型コロナで医療業界が大きな影響を受けて、それに引っ張られる形でMCFも激動の一年でした。2020年の後半に骨を2回も折って2回も入院しました。年末間際に入院したことで、これからのことを少し落ち着いて考えるきっかけにもなりました。
所信表明でも書いている通り、今年一年も今まで以上に会社としても自分としてもストレッチした一年でした。事業成長をさせるために組織体制を大きく変更してミドルマネジメントを中心に多くのメンバーが入ってきました。今までいたメンバーからしたら、戸惑うことも多かったと思います。
今年やったことを簡単に振り返ると
- 1月に公式LINEサポートサービス「SAIRIA」リリース →年末に100ユーザ到達
- 4月にオンライン診療のCuron(MICIN社)と事業提携
- 7月に電話自動応答システム「iver」リリース →年末に100ユーザ到達
- 豊島区医師会の休日夜間診療所でWEB問診SymView活用開始
- 従業員が100人を超えた
- 年間20本のウェビナーを実施。年末にはウェビナーアーカイブサイトも公開
2022年は1月にひとつ、7月にひとつ新しいサービスのリリース予定で、その準備も現在進めています。こうやって見ると、昨年からのこの2年は本当に事業としてのスピード感が上がってきて、神輿に乗ってる私も振り落とされないように精一杯です。事業の立ち位置としても、もともと医療向けデジタルサイネージの会社から、WEB問診も提供している会社になり、いまは「医療機関向けコミュニケーションSaaSを提供する会社」に変わろうとしています。
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MCFの強さはクリニック向けマーケットで、新しい企画を立ち上げてからプロダクトにするまでのスピードの速さと、それをしっかり医療機関に提供するためのセールスおよびカスタマーサクセスの強さだと思っています。そこに加えてこの2年はデジタルマーケティングでも強くあろうと頑張っている感じです。
とはいえ、取締役陣も含め有名な会社で活躍した人とか、経歴キラキラの一騎当千タイプもいませんが、現場のひとりひとりの強さは結構誇れるものがあると思ってます。この1年ぐらいはそういった「現場の強さ」が少しずつ評価されるようになってきて、年末のディーラーさんへの挨拶とかでも「MCFさんは現場で評判いいんですよね。安心して紹介できます」と言ってもらえることがぐっと増えた気がします。こういう評判ってプロダクトの良さだけでは成り立たなくて、セールスからサポートまで一体となって「良い体験」を届けれている証拠なんだと思ってます。それぞれの担当が、それぞれの領域をしっかり守りつつ、組織として穴がなくなってきたんだと思います。
とはいえ今年は特に、組織が大きく変わったり新しいミドルマネジメントが入ってきたり、事業スピードがあがったことでの痛みみたいものも大きくて、この年末も4名の社員が退職することになりました。もちろん、新しいことへのチャレンジも含めすべてがマイナスな意味合いではないのですが、辞めると決めたあとに今まで悩んでいたのが嘘のように晴れ晴れとした顔をしているメンバーの顔を見ると、この子達に合う場所を提供できなかったことへの、少しだけ懺悔する気持ちはあります。
きっとこれからも多くのメンバーが入ってきて、多くのメンバーがMCFを去っていくんだろうなと思います。いまは一つの会社で最後までみたいな時代でも無いですしそれが当たり前ではありつつも、社長としてはやはりメンバーが退職することに対して少なからず申し訳ない気持ちがあります。だからこそ、MCFを退職していったメンバーがその後の人生において「MCFで仕事をしてきたことが自分の糧となった」と言ってもらえるような環境と経験を提供してあげたいとずっと願っています。
プロダクトを作ることだったり、新しいマーケットを創りを伸ばしていくことだったり、それぞれの現場が円滑に協力できるような仕組み作りだったり、はたまた社長って人種が何を考えているかだったり。
この会社にいる数年間で、そういったことを学んでくれて、次の舞台で学んだことを活かして更に発展させられるようなってくれたら良いなと願っています。そして、いつか「MCFは素晴らしい会社だったよ」と言ってくれる人が増えてくれたらいいなと思ってます。
事業づくりや会社を成長させることももちろん大事だけど、こうやって会社に関わってくれるメンバーや取引先、社会に対してそれぞれのバリューを提供することが商売の本質であることを忘れないようこれからも心がけて行きたいと思う年末年始。悩みながら来年も一歩ずつ頑張っていきたいと思ってます。
皆様が心穏やかな良き新年を迎え、来年も皆様にとって素晴らしい一年となることを心より祈っております。
2021年12月31日吉日
メディアコンテンツファクトリー
代表取締役 毛塚 牧人