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MCF.LAB

加齢と努力とバスケ

今年、バスケをはじめました。
社会人バスケのチームに混ぜてもらってます。月2回ぐらいしか行けていないけど、本当は毎週でも週2〜3でも行きたい。今、人生で一番バスケがうまくなりたい。
 
 
中学・高校とバスケはしていたんですが、中学では万年補欠でしたし、高校は部活なんてリフレッシュぐらいの位置づけの学校だったので、ガッツリやったというより、多少経験があるという程度でした。
 
保育園のパパ友から、素人も多いチームだし気軽にやってみない?と誘われて、久しぶりに1回ぐらいやってみようかなぐらいの経緯だったんですが、そのままほぼ毎回行くようになり、更には他の経験者だらけのチームにも参加させてもらって、といまやガッツリハマってます。
 
この数年、結構体を動かすことが習慣化してきて、筋トレだのボルダリングだのランニングだの、はてはスパルタンレースに出てみたりしていたんですが、やっぱりチームスポーツって改めてやると楽しいよね。
 
もともとたいしてうまいわけでもなく、経験者だらけのチームでやると自分が圧倒的に下手なわけです。そうすると、やっぱりチームスポーツである以上人に迷惑をかけない程度にはうまくなりたい。なんだったら、うまくなって活躍したい。
Youtubeで動き方を勉強したり、ボールを買って家でダムダムとドリブル練習など地道なこともしたり「バスケうまくなりたい熱」は今が人生で一番高いです。
 
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中学や高校の頃って、「どうせ自分なんて運動神経悪いし」ということを言い訳にして練習もいい加減にしかやらないし、やったとしても人と同じ量(部活の時間だけ)しかやらないわけです。そりゃうまくならんわな。少なくとも私はそんな口だけで努力を一切しない子供でした。
 
ところが、大学受験や社会人の経験を経て「人より劣っているならその分時間をかければいいだけ」という当たり前のことを自然と思えるようになりました。やっぱり世の中に出ていくということは残酷で「人より劣っていること」がなんのエクスキューズにもならないんですよね。社会人にもなって「どうせ僕なんて頭悪いですから」とか「時間がなくて」とか言ってるやつは絶対誰からも相手にされなくなるのですよ。
若いときはきっと「努力しても報われなかったらカッコ悪い」とか「必死になるとカッコ悪い」みたいな思春期特有のカッコつけだったんだろうなと今なら思います。いわゆる厨二病ですね。恥ずかしい。
 
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MCFは、おかげさまでそれなりにメンバーの定着率が高く保てているので、なんか徐々にメンバーの高齢化が進んできました(笑)。年をとるとどうしても若い頃ほどの吸収力もなくなるし、馬力もないし、なにより記憶力が壊滅的。うちの会社の40代メンバーもご多分にもれず、3歩歩いたら忘れる鳩並みの記憶力を持つメンバーが揃っております。私含め。(特に女性より男性の記憶力って40歳すぎると壊滅的になるよね、と思うけどまたそれは今度にでも)
歳をとるってそうやって人よりも衰えていくことなので、現状を維持していくだけでも努力しないと維持できなくなるわけです。だからせめて工夫と努力をしないといけない。じゃないと単なる使えないオジサンに成り下がってしまいます。若い頃の経験だけで口だけ達者オジサン。
 
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自分がオジサンになって唯一若いときの自分と比較して勝てるなって思うことは「努力の意味を知っている」ってことなんだろうなと思うわけです。努力をしても勝負では勝てないことも多いし(だって相手も努力しているから)、同じだけ時間を使っても、得意なやつに勝てなくて恥ずかしい思いをすることもあります。でも、少なくとも努力すれば努力をする前の自分よりは少しだけ成長しているわけで、そのことにフォーカスすれば結構努力が楽しめるなってことを知っていることだと思います。
 
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私の尊敬する人に日本初のプロゲーマーで梅原大吾という人がいるんですがこんな事を言ってます。

僕がほかのプロの人たちと違うのは、「どうすれば自分自身が楽しめるか」を一番に考えているということなんです。
もちろん勝ちたいとは思っていますが、結果だけを追うと視野が狭くなって、考え方も窮屈になる。
自分自身が楽しんでやっていると心に余裕ができますから、独自の発想がたくさん出てきます。長い目で見ると、その方が成績も安定するんです。

安直ですが、イチローにしろ三浦知良にしろすきやばし次郎の小野二郎にしろ、才能よりも長年ストイックに努力を続けていけることに対して凄みが備わってくるんじゃないかなと思っています。最初から才能があったかどうかなんて、たぶん超越するんじゃないかなと。

そういえば自分が若い頃も、大先輩とか親父とかからおんなじようなことを言われてたなー。

 
結局、若いうちは年長者の話なぞ1ミリも聞かず馬耳東風、自分がその年長者と同年代ほどにオジサンになってみて、まるで自分が発見したかのように偉そうに若者に講釈を垂れるのは、古今東西世界中数千年変わらないわけです。
 
ということで、29歳で社長になってから12年、すっかり普通のオジサンになったことをここに報告して本日は終わりたいと思います。