メディアコンテンツファクトリーは2022年7月に株式会社レイヤードに社名を変更しました。
弊社からの発信は、今後こちらからご覧ください。
https://layered.inc/

MCF.LAB

MCFがやらないと決めたこと

あるオフィスビルに訪問したときにエントランスのテーブルにあった注意書き。近所の小学生とか来ちゃうのか?

Slack落ちてます。いつもSlackでやっている連絡業務をどうするか、通達する方法がSlackしか思い浮かばず困っています。

とりあえず、仕事にならんので、ブログ書きます。

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以前、ブログで「決断をする際の考え方」という記事を書いたのですが、その中で「何をするかを決めるより、何をしないかを決める方が大事」という話をしました。

今回は、MCFとして「やらない」と決めてきた事と、それに伴うメリット・デメリットなどつらつら書いて見たいと思います。

医療しかやらない

メディアコンテンツファクトリーは、医療の会社です。
ホームページでもリニューアルしてからは、前面に医療を出しています。( 会社サイト
実は昔からそうだったわけではなく、昔は「なんとなく医療の仕事が多い」だけで、「医療しかやらない」と決めていたわけではありませんでした。

医療しかやらない、と決めたのは、色々と回り道をした結果、「医療の課題解決が一番おもしろいし、社会的インパクトが強い(と私が思った)から」です。

私の性格上、どうせ仕事するなら、最先端の仕事よりも、泥臭いところをゴリゴリ踏み込んで行くのが好きなんだと思います。

■メリット
・採用の際に、「医療」というキーワードでの応募者が増えて、そこは会社としてブレなくなった
・業界を絞ることでノウハウが溜まりやすい。周りが見えるので差別化し易い。
・医療機関とか医療業界からは、少し信頼が上がった(気がする)
■デメリット
・医療に思い入れのない人には、少し居心地が悪くなった気がする
・仕事の問合せは、減った気がする(とは言っても、以前もほとんど問合せから仕事につながる事は無かったんだけど)

受託仕事は(ほとんど)やらない

メディアコンテンツファクトリーは受託開発はやりません。映像制作とかサイト制作とかは受託でもやっていますが、比率は非常に小さいし、そもそも医療に関係するものしか受けていません(相談もされないが。。。)
ちなみにですが、受託ではなくPKG商品としてはやっています。

単に受託開発をやるほど、リソースが潤沢でないのもありますが、私が、もともとコンサル/IBM出身で、受託開発のデスマを嫌というほど見てきたのも関係していると思います。人工売りビジネスは辛い。

■メリット
・基本的に中長期的な視野での先行投資に100%リソースを振り分けることが出来るので、仕事が忙しくて中長期の投資が出来ない、ということがほとんど発生しない。(もちろん緊急事態に例外はあるが)
・納品前に、あるチームだけデスマーチ、的な事がなく、わりと淡々と同じペースで仕事がこなせる
■デメリット
・ある意味、常に同じテンションで忙しいので、「今月は暇だなぁ」ということが皆無
・人の稼働と、売上が全くもって連動しない。ある意味、常に「貧乏暇なし」

人と同じことはやらない

こうやって書くと、すごくかっこよく聞こえますが、別にそんな高尚な話ではありません。
私は人がやっていて上手くいってそうな事を、後追いでやるのが大嫌いです。自分なりに理解して、「あー、そのビジネス、やり方や方向性含め上手いなぁ」と思うと、それ以上自分で面白いアイディアが思い浮かびそうに無いので、そのビジネスはそこに任せて、隙間を探そうとします。

ようは、出来る限り人と競争はせず、小さくても良いから独占市場でぬくぬくと育ちたい。基本的に根性はないタイプです。

ですので、なるべくニッチな領域で、先行出来る(かつ先行者利益が大きい)領域に絞っています。医療サイネージはまさにそうですし、医療ホームページなんかはレッドオーシャンですが、流通ルート及び独自サービス(医療素材サイト medick )の付加とかそういったところで、可能な限りオンリーワンポジションになるようにしています。

■メリット
・相見積もりに巻き込まれにくい
・あまり他社の動きとか気にしなくて良い。自分たちのサービス向上だけにフォーカス出来る
■デメリット
・そもそもニッチ過ぎて、市場が限りなく小さいことが、よくある
・誰も先人がいなさ過ぎて何が正解か、いつも迷子。

出資は受けない(投資は自分たちの身銭でやる)

上場とか目指さないんですか?とか良く聞かれますが、上場は目指してません。
そもそも、医療における患者向けマーケティングとかの領域はとにかくお金になりずらいんですよね。だから、資本に対してレバレッジ効かせて大きなリターンを期待する、という世界とは程遠いと思っています。むしろ小さな領域で、自分たちが正しいと信じている事をコツコツ継続していく、職人的な領域に近いと思っています。

■メリット
・誰からもうるさく言われない。お金のある範囲で自分たちの好きなことが出来る
・上場のための体裁を整える的な内部監査とか管理部門の肥大とか無駄なコストがかからない(あえて、無駄と言っちゃう。もちろん会社を維持する上で必要なことはやるけどさ)
■デメリット
・自分では、MCFがわりと市場の中でも独自な、良いポジションを取れていると思っているけど、あまり社員がそれを信じてくれない
・ベンチャー界隈とか、勢いがある的な扱いは一切受けない。
・社長の友達が増えない

こうやって見ると、会社の業務領域は方針って社長の性格を多分に反映しているよな、と思います。
MCFもいまはこんな方針でやっていますが、将来他の人が社長になったときにはきっと違う方針でやっていくのでしょう。
他の人がこの会社をどう料理するのかも見てみたい気もします(笑)

 

今日はこんなところでー。