6月は決算期で全社会議などもあって、バタバタしていました。今期で第19期が終了し、いよいよ7月からメディアコンテンツファクトリーは第20期に突入します。
オフィスの写真などで、少し先出ししていた感はありますが、改めて20期から会社のロゴマークをリニューアルします。
ロゴの名前は「Bear Heart Tree」です。
(※Bearは、熊ではなく、産む、とか抱く、とかの意味です)
今回は、なんでロゴ変えたの?とか、ロゴを変えるにあたってどんなことしたの?というあたりについて書きたいと思います。
一年がかりのプロジェクトで書いてたらものすごい長文になってしまったので、読む人は覚悟して読んで下さいw
目次
以前のロゴ
以前のロゴは蜂をモチーフにしたロゴでした。
実は、このロゴも私がMCFに入って最初に社内プロジェクトとして立ち上げて作ったロゴでした。
このロゴを作った当時は、大まかなコンセプトは基本的に私の方で考えて、それを社内のデザイナーにデザインとして表現してもらう、という形で進めました。
10年前、福岡から、全国に向けて少しずつ高い視座で仕事をしていきたい、という思いと、小さな組織として軽やかに仕事をしていこう、という宣言にも似た思いを込めました。
なぜロゴを変えるのか?
ロゴを変えると、名刺からパンフレット、マニュアルに至るまで、ありとあらゆるものを変えないといけないですし、手間もコストもかかります。
そんな苦労をしてまで、なぜロゴを変えるのかと言うと、やはり「ロゴが変わることによって会社が変わっていくことを社内・社外に一番伝えやすいから」です。
MCFの場合、スタッフの定着率が良いこともあり、昔からのメンバーも多いのですが、その一方でここ最近組織として大きくなり始め、新しいメンバーも増えてきました。
古いメンバーはどうしても意識が「今までのMCF」に向きがちですし、新しいメンバーは「これからのMCF」に意識が向いています。
どちらも大切なのですが、そろそろ20年目という節目を迎えて、
「過去は踏襲する部分もありつつ、今までの10年の延長にこれからの会社があるのではなく、これから新しい領域にチャレンジしていく会社に変わっていきたい」
ということを伝えたくて、ロゴを含めブランドを一新していくことにしました。
どうやってロゴを変えたのか?新ロゴ検討プロジェクト
ロゴを変えるにしても、どういうプロセスで新しいロゴを決めるのか?なかなか頻繁に経験することも少ないと思うので、新しいロゴの検討プロセスを備忘録代わりに書いておきたいと思います。
1.クラウドソーシングで募集してみた→怒られた
ロゴを変えよう!という事になって、とりあえず社内のデザイナーに内緒で、クラウドソーシングでロゴを募集してみました。一応、会社の概要と既存のロゴも伝えて、応募形式でロゴを募集して、全部で59個の応募をいただきました。。。
結果、社内のデザイナーに凄い剣幕で怒られました(泣)。お前は、何を考えているのかと。
いや、一応意図はあったわけですよ(汗)
社内のデザイナーを中心に考え始めちゃうと今までのブランドイメージに引きづられるので、全く会社の事を知らない人が、会社の事および会社がこれから目指したい方向を聞いた時にぱっと思い描くイメージを広く聞いて見ようと思ったんです。
でも、社内にデザイナーがいるにも関わらず何の相談もせず、そんなことをしたら、そりゃ炎上しますわな。ごめんなさい、ほんと。反省。
応募頂いたロゴは、社内全メンバーに、MCFの新しいロゴとして良いと思うものを投票してもらいました。(投票で選ばれたロゴを書いて頂いた方には使う使わないは別としてお支払しています)
投票の結果、メンバーがロゴに求めるものとして下記2点が主なポイントとして上がりました。
- 「医療の会社である」
- 「今までのマークを何か活かしたい(ブランドの継続性)」
今までのロゴは医療の要素は意識されていなかったのですが、今後は自分たちは医療をやっていく会社である、という事をブランドを通して打ち出していきたい、と多くのメンバーが思うようになったのは、素晴らしいことだなと思っています。
2.会社の今、そしてこれからのイメージをブレストしてみる。
ある程度、ロゴに対してメンバーが求めるイメージも聞けたところで、今度は(ちゃんとw)社内のデザインチームを入れて、「これから会社は、対外的にどういうイメージを持ってもらいたいか」「自分たちの強み・特徴の本質は何なのか」というようなことについて、改めてブレストをしました。
これ、改めてやってみて、面白いなぁと思ったのは、自分たちの強みの部分は割とみんな意見が似通ってるんですよね。
これから会社がどこを目指していくのかについては、社長として方向性を決める部分はありつつも、部門長やデザインチームも巻き込んでディスカッションをしました。
デザインチームが、会社の強み、今後向かうべき方向性、何をブランドデザインの中に活かしていくべきか、そういったもののイメージが共有出来たのが良かったと思います。
3.ブランドパーソナリティーの決定
次は、ディスカッションした内容を、ブランドパーソナリティーとしてどう落とし込んでいくのか。
このあたりは、デザインチームがいろいろと悩みながらやってくれました。イメージとして「ニッチ・ウィット・面白い・クレバーさ」みたいな領域で、おそらく一般的なベンチャーは右上とか左上あたりのブランドパーソナリティーなんだろうなと。
デザインチームみんなが、「うちはベンチャーではない」と強く言い切っていたのが、うちらしいな(笑)と思いました。
4.ブランドパーソナリティーに基づく社内デザインコンペ
そして、ブランドパーソナリティーも固まったところで、社内デザイナーによるアイディア出しと社内コンペ。
●デザイナーラフ案
●別のデザイナーラフ案
最終的にはデザインチームの中で7案に絞ってもらって、それを再度、メンバーに投票してもらいました。
今度の投票は、「MCFのロゴとしてどれがよいか?」ではなく、「ブランドパーソナリティで決まった要素に対してどのロゴが一番イメージが近いか?」を投票してもらいました。
5.競合ロゴ調査・ブラッシュアップ
この後、実際に他の競合とロゴが似通っていないか、競合と比較してちゃんと独自性を打ち出せているか、などの調査を入れました。
また、その過程で逐一部長会議にかけて、ロゴを少しずつブラッシュアップしていきました。
医療というと思う浮かぶのは、十字マークや注射、聴診器などですが、テーマとして「医療を、もっとわかりやすく」と言っている以上は、もっと柔らかい形で医療を表現したい、ということで、結局蜂のマークでも使っていたハートマークをワンポイントで入れることになりました。
ちなみに、過去やってきたこともちゃんと踏襲していこう、ということで、ハートのマークの部分の色は以前のロゴマークの色を使っています。
ロゴを変えたら後は苦行。
ロゴを変えたら、あとは、社内の説明といろんな販促物だったりパンフレットだったりへのロゴの展開。
一足先に、東京オフィス移転だったり、福岡の内装変更があって、少し先出しになってしまった部分はありつつも、正式には7月から新しいブランドイメージ・ブランドロゴとして稼働していきます。
ロゴを決めるまでよりも、ロゴを決めてからの方が膨大な事務作業が待っており、地獄を見ますので、覚悟しておいてください。
(まぁ、私はほとんど何もしていないですが。。)
ちなみに、余談ですが新しいロゴで20週年ということもあって、各所へのご挨拶に持参できるグッズを作りました。医療の会社だから、絆創膏。金太郎飴は、以前こちらの記事ですっかりこの会社のファンになってしまって、ロゴ飴、作ってもらいました。せっかくなので、新しいロゴに愛着を持ってもらえればなぁと願ってます。
更に余談ですが、”m20y”という文字は、i18nを参考にしたa16zをパクってます。
media contents factory でちょうど20文字、20周年。
ということで、メディアコンテンツファクトリーは新しいロゴに変わります。
今までは、医療業界の中でBtoBに近い領域だったので、あまり一般認知度はなかったのですが、これからの10年で、より患者とか一般の人に認知してもらえるような領域の事業にも手を出していこうと思っていますので、これからもよろしくお願いいたします。